冷蔵庫に賞味期限切れの無塩バターがあったので、久しぶりにマフィンを焼きました。
ひとつだけ生地が型からはみ出て焼き上がってしまいましたが、無事美味しく食べられました。
お腹も壊さなくて良かったです。
よく見てみたら薄力粉ももうすぐで賞味期限が切れそうでした。
それにしても本当に、おやつ作らなくなったなあ。前はいっぱい作ってたのに。
好きであったものがそうでもなくなってきたと気づいてしまったときって、なんだかちょっとしんみりしてしまいますね。
わくわく実験感覚!ケーキの焼き上がりって感動するのです
趣味のひとつとして「お菓子作り」を挙げていた時期がありました。
華やかなものというよりは、日々の「おやつ」って感じのものを好んで作っていたので「おやつ作り」のほうがしっくりきます。
私が特に好きなのは焼き菓子作り。粉と水分油分を混ぜて焼くやつ。
パウンドケーキから始まり、マフィン、スコーン、パイ、タルト、クッキー、シフォンケーキ、などなどいろいろ作ってみました。
粉がおやつとして形になる過程、理科の実験をしているみたいでとても面白いんですよ。
魔法のよう、とも言ってもよいですが、どちらかというと化学や物理と思います。
ひとつひとつの材料を決まった配合や手順で組み合わせて、うまくいくと美味しいおやつが出来上がる。
ぷっくりふかふかと膨らんでいく生地、美味しそうな焼き色、香ばしい匂い。
失敗してしまうこともあるけれど、成功すると達成感がものすごくあって。
大人になってから好きになったのですが、これがもっと若い時分に出会っていたなら、大きく進路が変わっていた可能性もあったろうと思います。
材料や道具にお金がかかることがわかったため、当時お給料アップを狙って転職する理由のひとつにもなりました。
知るのと知らないとでは結構人生が変わる趣味だったなあと思っています。
作ってみてふと思う、お菓子って身体に良くなさそう……
しかし楽しいと同時に、びっくりするんですよね。お菓子ってこんなに砂糖入ってるんだ……!?
お菓子の種類にも寄りますが、バターも結構入りますよね。どっさり入るんです。
作ってみて初めて気がつくんですよ。美味しいものは本当に、脂肪と糖で出来ているんだな……と。
半端に健康志向のため、あんまり身体には良くないんじゃないか?と思ってしまうわけです。
基本のレシピから砂糖を減らしてみたり、バターではなくオイルを使うものを作るようにしてみたり。
効果があるんだかないんだかわかりませんが、なんとなくの工夫をして作ってみることもありました。
でもどんどん作らないと、材料の賞味期限が切れていく
食べ過ぎは良くない、ならば作る頻度を落として、たまににしよう。そうすると材料の消費が進まなくなって、賞味期限問題が出てきます。
賞味期限が切れがちになるともったいなく感じて、材料を無駄にしないようあまり買わないようになり、ますます作らなくなります。
いいものを使うと結構出費がかさみますし、量はたくさん購入したほうがトータルお安くなったりもしますし。少量使う分だけ用意するのがなかなかにハードルが高いのですよね。
そうすると「作りたいから揃える」から、「消費しないといけないから作る」へ……後者のほうがテンションは下がるというものです。
作らないどころか、ますます食べなくなっていくおやつ
さらに段々と気づいたことが、作るのは楽しいけれど、食べるのはそんなに好きではない、ということ。
目の前に菓子パンと惣菜パンがあったら、迷いなく惣菜パンを手に取るタイプです。
甘いものよりしょっぱいもののほうが好きなのです。
そして食べるなら、ちょこっとおやつより、がっつりごはんです。
作ったら食べなきゃいけないので、自分で食べられないのだとしたら、誰か甘いものを喜んで食べてくれる人が身近にいないと、趣味としてはなかなか続けづらいのかなあと思います。
私の場合は半端な健康志向のおかげで、身近な人もあまり食べすぎちゃ良くないのではと思ってしまい、喜んでくれるからといってたくさん作る方向にも行けませんでした。
さらには市販のお菓子も、まあ〜食べなくなりました。
手に取るときに原材料をよく見るようになったんですよね。
見るようになったのは、このお菓子は何で出来ているのかな〜という好奇心からだったと思います。
自分で使用したことがある材料(小麦粉、砂糖、バター等)で構成されているのがわかれば、なるほどって感じなのですが、世の中よくわからないものが入ったお菓子が多いんだなということに気づきました。
熱心に調べてこれが身体に良くない、と判断しているわけではありません。そこまでではないのです。
ただ、自分が想像できないよくわからないものが入っているのはとりあえず得体が知れないからやめておこうかな〜と考える程度。
自然と食べなくなり、基本的にお菓子はいただきものをありがたくちょうだいするくらいになってしまいました。
使わないならいっそ手放したほうが……と思いつつ
そんな感じでおやつ作り、そしておやつ自体からも遠くなってきたというお話でした。
今でも作ってみると楽しいし、美味しいなって思えるんですけどね!
頻繁に作れないとどうしても遠のくし、そもそも自分が甘党じゃないのが原因でした。
型などの道具類や、ほとんど作らないなあというレシピ本。たまに目に入っては、使わないのならそろそろ手放してもよいのでは〜と思ったりもするのです。が、でも好きだったしな、と未練がましいしんみりした気持ちに阻まれて、まだなかなかに所持しております。
今日作ったマフィンはこちらのレシピ本のものでした。基本からアレンジまで多彩で大好き。
今回冷蔵庫で無塩バターが賞味期限を過ぎてしまっていたのも、いただきものの果物を使って何かおやつを作ろうと買っておいたものが、なんだかんだといつまでも使われずに時間が経ってしまったものなのです。
かなりの気合いが必要になってしまった気がするおやつ作り。
しかしこの文章を書きながら、あ!そういえばそろそろバレンタインシーズンではないか!何か作ろうかな?と考えてしまったので、まだしばらくはたくさんのグッズも戸棚の中で眠っていてもらうことになりそうです。